
どうも、サックリです!
今回は特に10代にオススメしたい
ミステリアンソロジーを紹介!
「これからミステリ小説を読み始めたい!」
「ミステリ小説の良さを広める本が欲しい!」
という方は、この記事を参考にしてください!
今回紹介する作品
作 者:相沢沙呼・青柳碧人・秋木真・似鳥鶏
出版社:KADOKAWA
価 格:814円(税込)
本書の魅力

中高生のためのミステリ入門書!
本書は、「これからミステリを読んでみたい!」という学生にぴったりの一冊。
文庫本を手にする機会が少なくても読みやすい!
ミステリ小説の主要な4つのテーマが収録!
収録されているのは、ミステリの醍醐味である以下の4つのテーマを軸にした短編たち。
- フーダニット(犯人は誰?)
- ハウダニット(どうやって犯行を?)
- ホワイダニット(なぜ犯行を?)
- 叙述トリック(文章に騙される⁉)
どれも短く読み切れるのに、本格的な謎解きの楽しさがぎゅっと詰まっています!
執筆陣が豪華!
『medium 霊媒探偵城塚翡翠』でミステリランキング5冠を達成した相沢沙呼さんをはじめ、〈浜村渚の計算ノート〉シリーズの青柳碧人さん、〈怪盗レッド〉シリーズの秋木真さん、〈市立高校〉シリーズの似鳥鶏さんなど、人気作家による書き下ろし作品が収録。
学生だけでなく大人が読んでも楽しめるほど豪華な作家陣の作品が一冊に収まっています!
収録作
「ヤンキー、ミステリと出会う ~俺とあいつと、さしすせそ」青柳 碧人

【STORY】
ヤンキー高校生・虎矢は、喧嘩の決着をつけに向かう途中、連続傷害事件の犯人と遭遇する。
虎矢と共に事情聴取を受けていた同級生の女子・三田村は、事件の手口がある名作ミステリとそっくりであることを指摘し―。
ホワイダニット(動機重視)の構成が光る一編で、ヤンキー君と変わり者女子の掛け合いも魅力的。
作中では過去の名作ミステリにも言及があり、読後にはその作品たちを手に取ってみたくなること間違いなしです。
その中でも、北村薫さんの『空飛ぶ馬』は、短編集で読みやすく、次の一冊にオススメ!
「将棋部、無実を証明せよ」秋木 真

【STORY】
展示会に出される予定だった油彩画が盗まれた。
容疑者は、5人。その中にはただ事件に巻きまれただけの将棋部員・司と蒼真も含まれていた。
潔白を証明するため、彼らは事件の真相に迫る。
今作のテーマは、ミステリの王道フーダニット。
限られた容疑者の中から、論理的に真相を導き出す展開は、本格推理の醍醐味です。
将棋部の二人が“駒を進める”ように少しずつ核心に近づいていく流れが、読んでいて気持ちいい!
「屋上の雪融け」相沢 沙呼

【STORY】
親友の伯父は、本当に自殺だったのか?
藍莉は兄の摂理とともに、真相を確かめるため長野県にある現場へと向かうことに。
本作のテーマはハウダニット。
雪に覆われた屋上。そこに残されていたのは、被害者である親友の伯父の足跡だけ―。
一見、犯行不可能に思えるこの状況を崩せるか。
ぜひ注目してください!
「学生時代の母の原稿」似鳥 鶏

【STORY】
母親が学生時代に書いた物語。
けれど読み進めるうちにどうにも違和感が―。
……これ以上は言えません。
というのも、本作は(作品集の中扉に書かれている通り)叙述トリックが用いられた一編だからです。
叙述トリックと明かすのは本来ご法度です(笑)。
読み終えた後、おそらく二度読みすることになるとだけ書いておきます。
もし本作を気に入った方は、“どんでん返し”と紹介されている作品を手に取るのがオススメ!
さいごに
これからミステリ小説に触れるあなたへ。
ぜひ「ミステリ小説の魅力」を知ってください!
そして、お気に入りのミステリ小説が見つかることを一人のミステリファンとして願っています!
以上、サックリによるミステリ紹介でした!
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