青崎有吾さんの『地雷グリコ』が面白い!【ミステリ紹介】

ミステリ紹介
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こんにちは、サックリです。

最近、とても面白い作品に出会いました!

『地雷グリコ』という小説です!

 

この記事では、『地雷グリコ』の各話あらすじと全体の感想について紹介します。

今、最もオススメしたい作品です。

 

こんな方にお薦めしたい!

  • 話題の作品が知りたい
  • 頭脳戦を描いた作品が好き

 

サックリ

読書好きな男性(20代)

ミステリ小説を中心に紹介!
(アニメや映画も紹介予定)
 
2024年、推理小説130冊読破
 
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書籍情報

作 者:青崎 有吾

出版社:角川書店

ページ:351

 

 

様々な賞を受賞!

『地雷グリコ』は、2024年に入ってから数々の賞を受賞、高い評価を得ています。

 

『地雷グリコ』受賞

・第37回山本周五郎賞

・第77回日本推理作家協会賞〈長編および連作短編集部門〉

・第24回本格ミステリ大賞(小説部門)

・SRの会ミステリーベスト10【国内部門】第1位

 

また、直木賞候補にも選出されました。

 

追記

4大ミステリランキング完全制覇!

「ミステリが読みたい!2025年度版」1位

『このミステリーがすごい!2025年版』  国内編 第1位

「週刊文春ミステリーベスト10」      国内部門 第1位

『2025本格ミステリ・ベスト10』    国内ランキング 第1位

 

コミカライズ化決定!

2024年10月11日発売『ヤングアニマル20号』(白泉社刊)にてコミカライズ化が決定

漫画は暁月あきら先生です。

 

各話あらすじ

「地雷グリコ」

 

あらすじ

文化祭の屋上使用許可をかけて行われる《愚煙試合》決勝。

クラス代表の真兎は、生徒会代表の椚と「地雷グリコ」で勝負することになる。

神社の境内を舞台に繰り広げられる戦い。

椚の思惑通りに試合は進んでいき…。

 

第1のゲームは、「地雷グリコ」

基本的には「グリコ」のルール同様、ジャンケンをして勝った人が階段を上ります。

(“グー”なら三段、“チョキ”あるいは“パー”なら六段上ることができる)

そのルールに「地雷」という罰ゲームを加えている点が面白いところ。

 

「坊主衰弱」

 

あらすじ

真兎たちは、「かるたカフェ」に謝罪しに行く椚とかるた部に同行する。

しかし、彼らの謝罪はオーナーにまったく受け入れてもらえない。

そこで真兎は、かるた部員の出禁解除をかけてオーナーに勝負を申し出る。

 

第2話に登場するゲームは「坊主衰弱」

百人一首の札を利用した「坊主めくり」「神経衰弱」の要素を足したゲームです。

一見すると、記憶力と運に頼った公平なゲーム。

でも、実は・・・。

 

「自由律ジャンケン」

 

あらすじ

真兎の噂を聞きつけた生徒会長・佐分利は、真兎に勝負を挑む。

佐分利が指定した対決は「自由律ジャンケン」だった。

 

第3のゲーム「自由律ジャンケン」

一般的に、ジャンケンは「グー・チョキ・パー」の3種類ですよね。

そこに両プレイヤーが考案した〈独自手〉を加えた5種類でジャンケンをするというのが「自由律ジャンケン」です。

どんな効果を〈独自手〉に持たせるか。

プレイヤーの個性が表れます!

 

QuizKnockさんが実際に自由律ジャンケンを行っている動画あるので興味ある方は観てみてください!

 

 

「だるまさんがかぞえた」

 

あらすじ

他校の生徒に勝負を挑むことになった真兎。

対戦相手が提案したゲームは「だるまさんがかぞえた」というオリジナルゲーム。

このゲームで真兎は衝撃的な行動に出る⁉

 

第4ゲーム「だるまさんがかぞえた」

オニが振り向くタイミング、子が歩く数は事前に入札した数字によって決められます。

相手の数字を推理する必要があるのです。

進むべきか、止まるべきか。

心理戦が繰り広げられます!

 

「フォールーム・ポーカー」

 

あらすじ

最終決戦。

頬白高校を舞台に繰り広げられる頭脳戦。

四部屋フォールームポーカー」を制するのは⁉

 

第5ゲーム「四部屋ポーカー」は本書に登場する中で最も難しいゲーム。

4つの部屋に伏せられた52枚のトランプの絵柄の位置を覚える記憶力、相手の持っているカードを見抜く推理力、相手を欺く能力が求められます。

強者vs強者の勝負に注目ですよ。

 

感想

本を読んでいる人の手元を映した画像

魅力的なゲームの数々

本書の感想を書くにあたって、やはり「魅力的なゲームの数々」は欠かせません。

基になっている遊び自体は、我々読者にとって非常になじみ深いものです。

(グリコ、神経衰弱、ジャンケンなど)

しかし、それらのルールが少し捻られただけで頭脳戦へと様変わりします。

例えば、「自由律ジャンケン」の〈独自手〉は、他のパターンも色々考えたくなります。

読み終わりたくなくて、あえて読む手を遅らせてしまう程でした。

 

「頭脳戦」が描かれたミステリ

本作の著者は「平成のエラリー・クイーン」とも称される青崎有吾さん。

本格ミステリを書く青崎さんらしい、ロジカルな頭脳戦が本作のもう一つの読みどころです。

完璧に見えるゲームに作られた盲点、それを突く真兎の行動に張られた伏線が明らかになる過程が気持ち良い。

読みやすい文体なので、誰にでもお薦めできる面白い作品だと思います。

 

まとめ

ここまで、青崎有吾さんの『地雷グリコ』各話あらすじ等について紹介してきました。

今回の記事をまとめると、以下の通り。

 

  • 全5話の連作短編集
  • 魅力的なゲームの数々
  • 「頭脳戦」が描かれたミステリ

 

この記事を読んで興味を持った方は、

ぜひチェックしてみてください!

 

 

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