〈ベルーフ〉シリーズを読む順番・既刊作品を紹介!【米澤穂信】

〈ベルーフ〉シリーズを読む順番・既刊作品を紹介します。 シリーズ作品紹介
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どうも、サックリです。

今回は〈ベルーフ〉シリーズを紹介

 

「ベルーフ」とは、ドイツ語で「天から授かった職業」「職業」「使命」を意味する言葉。

主人公・太刀洗万智が、ジャーナリストという仕事に真摯に向き合う姿が描かれたシリーズです。

「〈ベルーフ〉シリーズが気になる!」

「読む順番が知りたい!」

という方に向けて書いていきたいと思います!

 

 

シリーズを読む順番

本を読んでいる人の手元を映した画像

『さよなら妖精』から読むのがオススメ!

2025年現在、〈ベルーフ〉シリーズは『王とサーカス』『真実の十メートル手前』の2作品が刊行されています。しかし、僕はまず『さよなら妖精』から読むことをおすすめします。

 

理由は、次の2つです。

  • 高校時代の太刀洗を知ることができるから
  • 『真実の十メートル手前』に『さよなら妖精』の登場人物が登場するから

 

刀洗の過去を知っておくことで、〈ベルーフ〉シリーズをより深く味わうことができます。
ぜひ、『さよなら妖精』から読んでください。

時系列順に読みたい方は、
以下の表を参考にしてください。

 

〈ベルーフ〉シリーズ 時系列
  • 1991年
    『さよなら妖精』

  • 新聞記者時代
    「真実の十メートル手前」

  • フリーに転身
    2001年
    『王とサーカス』
  • 時期不明
    「正義漢」「恋累心中」「名を刻む死」「綱渡りの成功例」

    『真実の十メートル手前』収録

  • 2006年
    「ナイフを失われた思い出の中に」

    『真実の十メートル手前』収録

 

 

既刊作品

『王とサーカス』(2015)

 

STORY

海外旅行特集の記事を執筆するため、
南アジアの国・ネパールを訪れた太刀洗。

ところが、数日後、王宮で王族が皇太子に殺害される大事件が勃発する。

急遽、太刀洗も現地取材を始めるが…。

実際に起きたナラヤンヒティ王宮事件を背景に、軍人殺人事件の謎を解決していく本格ミステリ

捜査の過程では、首都カトマンズの街並みや人々の息づかいが描かれ、異国の空気を味わえます。

さらに、ある人物との対話をきっかけに「記者としての責務」に葛藤する太刀洗の姿も印象的。

国内ミステリランキング三冠の傑作です。

 

#『このミス』1位 #海外が舞台

 

『真実の10メートル手前』(2015)

 

STORY

経営破綻したベンチャー企業の社長と、
その妹が姿を消した。

録音された通話記録から妹の居場所を割り出した太刀洗は甲府へと向かうが…。

(「真実の十メートル手前」)

世間に衝撃を与えた高校生男女の自死。

都留は、太刀洗と共に取材を開始するが、やがて事件に違和感を感じ始め…。

(「恋累心中」)

表題作を含む全六篇を収録した短編集。

失踪、心中、殺人など、記者が追うにふさわしいシリアスな事件が多く描かれています。

前作に続き、太刀洗が“仕事とどう向き合うか”というテーマも深く掘り下げられています。

 

#短編集 #社会派

 

番外編:『さよなら妖精』(2004)

  

STORY

1991年4月、守屋と太刀洗は、ユーゴスラヴィアから来た少女・マーヤと出会う。

マーヤが帰国するまでの3か月間、
守屋たちは様々な日常の謎に遭遇する。

その1年後、守屋は過去の記憶や日記、
文献を基に最大の謎解きを始める。

戦火が広がるユーゴスラヴィア、マーヤは何処に帰っていったのだろうか。

万智の友人・守屋路行の視点の物語が進行。

マーヤの目線を通して、日本独自の文化や慣習が「日常の謎」という形で描かれていきます。

米澤穂信さんの卒業論文のテーマが「ユーゴスラヴィア」で、それを「何らかの形で小説にしたい」と思って書いたのが本作らしいですよ。

 

#青春ミステリ #長編

 

おわり

〈ベルーフ〉シリーズを紹介しました。

興味を持った方はチェックしてみてくださいね!

 

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