
こんにちは、サックリです!
この記事では、『パンドラブレイン 亜魂島殺人(格)事件』のあらすじや魅力を紹介します!
「亜魂島連続殺人事件」と、3年後に大学生たちを襲う新たな密室殺人のつながりとは・・・。
「孤島」×「密室」だけでなく、「別人格」というSF要素も含まれた青春本格ミステリです!
こんな方にオススメ!
- 「孤島もの」が好き
- 本格ミステリが好き
- 変わった設定のミステリが読みたい
書籍情報
作 者:南海 遊
出版社:星海社
ページ数:380
今回紹介する作品
STORY
本作は、二つのパートが交互に描かれています。
- 霧悠冬真の過去篇
- 茂由良伊月の現在篇
そのため、この記事では、各パートのイントロダクションを紹介していきたいと思います。
過去篇ー「亜魂島連続殺人事件」
霧悠冬真は、絶海の孤島・亜魂島を訪れた。
父親の仇であり、史上最悪の連続密室殺人鬼・Oと面会し犯行の目的を聞き出すためである。
ところが、二人がディスプレイ越しに会話をしていると、Oがいる部屋で異変が生じる。
駆けつけてみると、冬真と直前まで話していたはずのOが、首無し死体と化していたのだった。
現在篇ー「亜魂島の悲劇、再び」
「亜魂島連続殺人事件」から3年後。
ミステリ研究会に所属している伊月たちは、部長・草薙宵子の提案で亜魂島を訪れることに。
多くの謎に包まれている事件についてあれこれ考察しながら、島や研究所跡地を見て回る一行。
しかし、そんな雰囲気も密室で首を切断されたオーナーの死体が発見されたことにより一変する。
伊月たちは島に殺人鬼が潜んでいるのではと警戒し始めるが、第二の事件が発生してしまい…。
魅力

「孤島」×「密室」×「別人格」
本作は、3つの要素が組み合わさっています。
「孤島」
舞台は、亜魂島。絶海に浮かぶ孤島です。
建物は「紅澄脳科学研究所」しかなく、外界から閉ざされた空間で事件が起こります。
「密室」
今作は、「密室」事件が軸。
過去篇では、連続密室殺人鬼・Oが密室で殺害された事件の謎に冬真が迫っていきます。
現在篇でも、伊月が殺人鬼の存在に戸惑いながらも密室トリックの手がかりを見つけ出します。
「別人格」
そして、本作において重要なカギを握るのが、“Pandora-Brain”という技術。
「紅澄脳科学研究所」の所長・紅澄千代博士が実用化に成功した禁忌の技術です。
内容は、次の項目で説明します。
禁忌の技術・“Pandora-Brain”
別名:非陳述獲得形質高次移植技術。
簡単に言えば、「他人の人格を上書きし、全然別の人間にしてしまう」というものです。
例えば、AさんにBさんの人格を上書きしたら、Aさんの身体を持ったBさんになってしまいます。
この場合、Aさん自体は殺されていませんが、Aさんの人格は殺されたといえるでしょう。
このように、本作は殺(人)事件だけでなく、殺(人格)事件も考慮する必要があるのです。

犯人当てだけでなく、
誰が誰に成りすましているのか、
ぜひ推理してみてください!
青春ミステリ要素も詰まってる!
本作は、大学生を主人公にした青春ミステリとしても面白い作品だと思います。
ミステリ研に所属する大学生が合宿で事件に巻き込まれる展開なんか王道展開ですよね!
伊月の恋愛要素もありますし、少しほろ苦い物語展開も個人的には満足でした。
青春×本格ミステリが好きな方はぜひ!
さいごに
『パンドラブレイン 亜魂島殺人(格)事件』(南海遊,星海社)を紹介しました。
この作品の注目ポイントは、以下の通り。
- 「孤島」×「密室」×「別人格」
- 事件のカギを握る禁忌の技術
- 青春×本格ミステリ
興味がある方は、ぜひ手に取ってみてください!
今回紹介した作品
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